鼠径ヘルニアとは?症状と原因を解説
「最近、足の付け根あたりに違和感がある」「立ち上がったときや力を入れたときに膨らみが出る」
こうした症状がある方は、「鼠径(そけい)ヘルニア」の可能性があります。
特に男性に多く見られるこの疾患は、放っておくと痛みや腸閉塞などの合併症を引き起こすことも。
今回は、「鼠径ヘルニアとは何か?」を中心に、症状や原因、早期発見のためのポイントについて詳しく解説します。
鼠径ヘルニアとは?
鼠径ヘルニアとは、腹部の内容物(腸など)が、鼠径部(足の付け根)から皮膚の下に出てきてしまう状態です。俗に「脱腸」とも呼ばれますが、正確には「脱腸」はこの鼠径ヘルニアの一種です。
ヘルニアと聞くと背骨の椎間板ヘルニアを連想する方も多いですが、鼠径ヘルニアは腹膜や腸が鼠径管を通って外に出るという、まったく異なるメカニズムによって起こります。
◾︎主な症状
• 足の付け根に膨らみやしこりができる
• 膨らみが立ち上がったとき・咳をしたときに目立つ
• 押すと引っ込むこともある
• 長時間立っていたり、力を入れると違和感や痛みが出る
• 腸が圧迫されることで、腹痛や便秘、吐き気が出るケースも
症状は最初は軽度でも、腸が締め付けられる「嵌頓(かんとん)」という状態になると緊急手術が必要になる場合があります。
鼠径ヘルニアの原因とリスクの要因
鼠径ヘルニアの原因は、腹圧の上昇と筋肉の弱さが主な要因です。
• 加齢による筋肉の衰え
• 重いものを持つ仕事
• 慢性的な便秘や咳
• 前立腺肥大などで排尿に力を入れる習慣
• 妊娠や出産後の筋肉のゆるみ(女性にも起こる)
特に中高年男性に多く、40歳以降になると発症率が上がる傾向があります。
まとめ
鼠径ヘルニアは、軽い症状だからと放置すると重症化のリスクがあります。
早期発見と早期治療がカギとなるため、違和感を覚えたら早めに医療機関を受診しましょう。
現代では腹腔鏡手術などの低侵襲な治療法もあり、短期間の入院で改善できるケースがほとんどです。
生活の質を落とさないためにも、日々の体の変化には敏感になりたいですね。
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