地震や台風、豪雨など、日本は災害が多い国です。そんな災害時に見落とされがちなのが「トイレ問題」です。ライフラインが止まると、水洗トイレが使えなくなり、衛生環境の悪化や二次被害のリスクが高まります。実際、過去の災害でも「トイレが使えず困った」という声は非常に多く聞かれました。そこで注目されているのが「非常用トイレ」です。この記事では、災害時に役立つ非常用トイレの種類と選び方について詳しくご紹介します。

非常トイレの種類

1. 簡易トイレ（凝固剤タイプ）

　排泄物を吸収・固める凝固剤と、ビニール袋をセットで使用するタイプ。使用後は可燃ごみとして処分可能で、収納もコンパクトなため人気があります。

2. 組み立て式トイレ

　便座や足場が組み立てられるタイプで、より安定して使用できます。バケツ型や段ボール製などがあり、長期避難に向いています。

3. ポータブルトイレ（簡易洋式タイプ）

　持ち運びが可能な簡易洋式便器。高齢者や体の不自由な方に配慮した設計が多く、介護と災害対策を兼ねて備える家庭もあります。

4. 携帯トイレ（登山用・車内用など）

　袋状になっており、そのまま用を足せる簡易タイプ。外出時や車中泊にも対応できるので、常にバッグに入れておくと安心です。

非常トイレの選び方

1. 使用人数と日数に応じた備蓄数を考える

　一般的には、1人あたり1日5回使用すると仮定し、3日分〜7日分を目安に備えると安心です。

2. 設置場所を考慮する

　屋外用・室内用のどちらに適しているかを確認しましょう。臭いや防水性も選ぶポイントです。

3. 使いやすさ・処分のしやすさをチェック

　誰でも簡単に使えるか、後処理がしやすいかも大切です。災害時には家族全員がストレスなく使えることが重要です。

まとめ 

非常用トイレは、災害時における「見えない命綱」と言っても過言ではありません。正しい知識をもって、自宅や職場にあった非常用トイレを備えておくことで、衛生面・精神面の不安を大きく減らすことができます。今すぐにでも、自分や家族のために非常用トイレの準備を見直してみましょう。