最近、スマートフォンやワイヤレスイヤホンなど、ワイヤレス充電対応機器がどんどん増えています。しかし、ここで気になるのが「異なるブランドのワイヤレス充電器でも問題なく充電できるのか？」という点です。

例えば、AppleのiPhoneにSamsungのワイヤレス充電器を使ったり、Anker製の充電器でGoogle Pixelを充電したりする場合、きちんと動作するのか心配ですよね。

この記事では、ワイヤレス充電器の「互換性」に関する疑問を徹底的に解説し、安心して使えるポイントをご紹介します。

ワイヤレス充電の規格「Qi」とは？

ワイヤレス充電器の互換性を語るうえでまず重要なのが「Qi規格（チー規格）」です。Qiは、世界共通のワイヤレス充電規格で、多くのスマートフォンメーカー（Apple、Samsung、Google、Sonyなど）が採用しています。

このQi規格に準拠していれば、基本的に異なるブランド同士でも互換性があります。たとえば、Samsungのワイヤレス充電器でiPhoneを充電することも可能です。

異なるブランド間での注意点

• 出力W数の違い

メーカーによって最大出力W数が異なります。iPhoneは最大7.5W、Samsungの一部機種は最大15Wの急速充電に対応しています。ワイヤレス充電器側が低出力だと、急速充電ができないことがあります。

• 厚みのあるケース使用時

ケースの厚みによっては、充電速度が低下したり、充電できなかったりすることがあります。特に異なるブランドの組み合わせだと、動作保証外になることも。

• 独自機能への非対応

Samsungの「Fast Wireless Charging 2.0」やGoogle Pixelの「Pixel Stand専用機能」など、ブランド独自の充電最適化機能には、他ブランドの充電器では対応しないことがほとんどです。

• 安全性とPSEマーク

異なるブランドの格安ワイヤレス充電器には、安全基準を満たしていない製品もあります。PSEマークの有無を必ず確認しましょう。

まとめ

異なるブランド間であっても、「Qi規格」に準拠していればワイヤレス充電自体は問題なく可能です。ただし、急速充電性能や独自機能、安全性には違いがあるため、選ぶ際には製品仕様をよく確認しましょう。

安さだけで選ばず、信頼できるブランドから選ぶことが、安心・安全なワイヤレス充電ライフへの近道です。