腰痛に悩む方の中には、腰痛ベルト（コルセット）を日常的に使用している方も多いのではないでしょうか。腰を安定させ、負担を軽減する効果が期待できるため、デスクワークや重い荷物を扱う仕事をしている方の強い味方です。しかし、気になるのが「腰痛ベルトを長時間つけても大丈夫なのか？」という疑問です。本記事では、専門家の知見をもとに腰痛ベルトの適切な使用時間や注意点について解説します。

長時間使用時の注意点

■ 長時間使用は注意が必要

便利な一方で、腰痛ベルトの長時間使用は筋力低下を招く可能性があります。常にベルトに頼ることで、体幹や腰回りの筋肉が使われにくくなり、本来の支える力が弱くなってしまうのです。そのため、専門家は「必要なときだけの使用」を推奨しています。

■ 使用時間の目安

一般的には、数時間から半日程度の使用が望ましいとされます。特に、長時間のデスクワークや力仕事など腰に大きな負担がかかる場面で活用すると効果的です。一方で、安静時や就寝時の着用は推奨されません。血流の妨げや睡眠の質低下につながる可能性があるからです。

専門家のアドバイス

腰痛ベルトはあくまでも「補助具」であり、根本的な腰痛改善にはストレッチや筋力トレーニングが欠かせません。特に体幹（腹筋や背筋）の強化は、腰痛予防に直結します。また、整形外科や理学療法士の指導を受けることで、自分の腰の状態に合った使い方ができます。

まとめ 

腰痛ベルトの長時間使用は、一時的な負担軽減には役立つものの、常用すると筋力低下を招き逆効果になる可能性があります。大切なのは「必要な場面だけ使う」「日常的には筋肉を使って支える」というバランスです。腰痛に悩んでいる方は、専門家に相談しながら正しい使い方を身につけることをおすすめします。